自社の価値は何ですか?経営者なら決め台詞があるのかもしれません。でも、それが真の価値かどうかはどう判断するのでしょうか...
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自社の価値・・・
このフレーズで会社の経営方針やビジョンあるいは主力技術や製品などが浮かぶと思います。それは至極当然のことですし、間違いではありません。では、あなたが他の企業を見たとき魅力に感じる部分はどこですか?販売先を多く持っている?老舗で名前が知れている?売上げが多い?きっと色んな視点で魅力を探すでしょう。内部から見る価値と外から見える魅力や価値は千差万別で、人によって様々だということです。では”価値を高める努力”ってどの部分をどうすればいいのでしょうか?
高める努力の前に...
巷でM&Aや事業承継の話を耳にすると”企業価値が云々”と聞こえます。しかし、仕様や定価が見えるような製品とは違い、企業は複雑に入り組んだ一種の生物(有機的人格)のようなものです。先のように千差万別でイメージできるものですから何らかの「物差し」があれば比べる事ができそうです。まずはそんな「物差し」を整理することが第一歩です。(企業価値や事業価値、株主価値など色んな価値の見方がありますが、ここでは細部は見ずにざっくりとイメージしてください。)
物差しとは...
一般的には資産を物差しの基準にします。とはいえ、資産とは簡単にいうと事業資金や設備、あるいは不動産など事業運営に必要なモノを指しますが、事業運営には人やノウハウ、あるいは取引先とのコネなど数字では表せないものも必要になります。そんな数字では表しにくい部分を知的資産と言います。こういった資産、あるいは知的資産を数字や見える形にすることで「物差し」にするわけです。では一般的にはどうやって物差しに整理していくのでしょう。
物差しの種類...
個人事業や中小企業の場合、自社の管理体制がしっかりしていない場合が多く見受けられます。事業計画や資金繰り表など普通ならありそうな資料が整っていない会社も少なくありません。実際に私たちもお手伝いしたことがありますが会社法的に必要な書類など急に整えるのは結構骨の折れる仕事です。まずは物差しの種類を簡単にイメージし、必要な項目を少しずつでも整えていくことをお勧めします。
さて、そんな物差しの種類ですが大きく分けて財務的、法務的な部分と事業自体の見える化に分かれます。M&Aでも事業承継でも誰かに引き継ぐ場合に最低限必要な情報を整えることが重要です。財務的な部分や法務的な部分は士業の専門家に任せると安心でしょうが、個人でも十分に整えることが出来ます。ただ、交渉や引継ぐ上で不利になることも決して隠してはいけません。交渉が破談になるばかりか損害賠償にまで発展する危険もあります。
価値を高めるには...
財務的な物差しや法務的な物差しは専門家に整えてもらうこともできます。しかし、企業としてや事業として見渡せる物差しが整わないと全体をイメージすることが出来ません。駅近で3階建て、防音や耐震も十分で抵当にも入っていない物件でも、中に何があるかで価値は変わってきます。一義的に見える物差しは財務的、法務的な部分です。しかし価値として大きく変わってくる「事業の見える化」こそが全体をイメージし価値を決める重要な要素になるのです。
ということは、M&Aで売却を考えるなら買い手の立場で「価値」を整えることが大事です。
複数の視点で「見える化」を整えておくことが「価値を高める努力」...「の前に」重要なポイントです。そんな「見える化」を当社ではお手伝いします。
次回は「DDは自社を見直すツールかも」をお伝えします。
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